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プノンペン太郎の駐在顛末記

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7インチAndroidタブレツト2012/02/27 6:48
十五年ぶりのミャンマー訪問 その一2012/02/06 6:18
太郎に会った!2011/12/19 6:01
「嘔吐」の改訳2011/12/05 6:13
カンボジアの洪水2011/11/21 6:12
久しぶりのプノンペン2011/11/14 6:13
松田町の河津桜2011/03/07 6:16
高速起動のパソコンOSが公開2011/03/02 6:06
長期独裁政権とは蓄財組のことらしい2011/02/28 6:23
カンボジア内戦の負の遺産2011/02/21 6:34
菊の大輪は何を暗示する?2011/02/14 6:11
iPhoneについて(2)2011/02/07 6:03
アラブの正常な世界とは?2011/01/31 6:07
iPhoneについて(1)2011/01/24 6:33
ブログの再開――まずはファイアーウオールの実装?2011/01/18 6:10
帰国、まずはインターネット接続だ!2010/03/07 6:10
プノンペンの灯よ、さようなら2010/02/01 6:07
バナナの国カンボジア2010/01/18 6:13
二回目のHCM2010/01/11 6:08
瑞春2010/01/03 6:26
プノンペンのお土産2009/12/27 6:14
ウドンのこと2009/12/26 6:11
これがプノンペン・サンタだ!2009/12/14 6:35
地ビール、そしてここはもうクリスマスの気分2009/12/07 6:05
老兵は消え去るのみ2009/11/30 5:59
カンボジアに残った魂2009/11/24 6:20
サポジラの果実2009/11/16 6:16
HCMについての雑感2009/11/09 6:26
水祭りのあと2009/11/05 6:18
カンボジアの韓国2009/10/26 6:05
カンボジアの識字率は87.5%2009/10/19 7:03
ブログの再開2009/10/13 6:46
あちらは制度疲労、こちらは制度構築2009/09/07 8:48
カムイ参上・イチロー欠場2009/08/31 6:22
カンボジア人の気遣い2009/08/24 6:39
覚醒剤は「魔薬」だよ!2009/08/10 14:57
同居人チンチョ2009/08/02 15:18
変わるプノンペン2009/07/26 15:27
「ナノ」見参2009/07/19 15:35
メコンも逆流2009/07/18 15:39
珍しい食べ物2009/07/12 15:33
焼きイモも美味い!2009/07/05 15:45
メコン流域の玩具2009/06/28 15:49
「アンコール納豆」ができた!2009/06/21 15:55
暴風女神2009/06/08 6:31
葉は根よりも遠くに落ちず2009/06/01 6:37
コタキナバル紀行2009/05/18 6:29
Windows 7 RCについて2009/05/11 6:40
バンコクのいま2009/05/05 5:36
早朝の婚約式2009/05/01 17:31
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カンボジアのプノンペンより
7インチAndroidタブレツト

しばらく迷っていたがついに購入した。7インチサイズのAndroidタブレツトのことである。最近発売された富士通のStylistic M350という機種を選んだ。法人向けの製品だ。値段は34,800円。同サイズのレノボ製品が実売り価格2万円程度であるから業務用とはいえかなり割高という印象である。

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(大きさの比較のために14インチのPCの上にiPhoneとM350を並べておいてみた。3.5インチ、7インチ、14インチと変化するので、画面の面積は4倍ずつ広くなる。)

まずAndroid機を手にとっての印象。自分はiPhone 3GSを愛用しており、家内が第一世代のiPadを使っているのでどうしてもこれらAppleの2機種の性能と比較してしまう。あくまでこの脈絡での比較の問題だが、何だと思うぐらいタッチパネルの操作性が悪い。画面の切り替わる際の速度もいまいちだし、縦横の画面の回転もスムーズではない。画面のコントラストもよくないのでどこか安価に感じてしまう。Android機はまだまだAppleに追いついていない感じだ。Appleの総合的な技術力の高さにいまさら気づかざるを得ない。

一方、せっかくの富士通の製品だという確かなメリットを感じるかどうかだが、いまのところあまり見いだせていない。あえてメリットを上げるとminiHDMIインターフェースがあり、Type AのUSBコネクタが付いていて、日本語変換にNX!Input powred by Atokがインストールされていることがある。手書き認識の精度も高いので、確かに日本語をインプットするのは楽である。

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(リュードのキーボートつないだところ。テキスト文書を作成するには快適である。)

この端末を購入した目的のひとつに、海外の出張先に重いPCを持参せずにこのタブレットで代わりを務めさせたいという気持ちがあった。その際の外付けキーボードの使用は必須である。手持ちのBluetooth KeyboardはリュードのRBK-2000BTIIである。HIDプロファイル対応であるにもかかわらず接続ができない。どうしたものかと悩んでいたのだが、便利なソフトを見つけた。BlueKeyBoard Proである。たったの150円。(広告が出るが、無料版もある。)接続に少しコツが必要だが、問題なくペアリングができた。オムロンのwnnという日本語入力ソフトのみをサポートしているので、固有の日本語変換方法に慣れる必要がある。残念ながらこのソフト利用下では、NX!Input powred by Atokは利用できない。

出張先でのタブレット使用といえば、メールの送受、メモの作成、持参文書の修正、webでのニュースの閲覧等である。利用頻度も高くないので、メーラー、テキストエディター、Office互換ソフト、ブラウザーなどが安定して動けばいい。これらソフトはAndroidマーケットからけっこういいものを見つけることができた。また、EvernoteとGoogle Docsなどを利用すれば、作成した文書の保管、転送、共有も完璧だ。もっとも企業の情報セキュリティポリシー如何ではこうしたクラウドサービスは使えない。その場合は、M350に付いているUSBメモリ用のコネクタ(Type A)が便利なはずだ。

PCと異なりタブレットでは、ヘビーな仕事をこなすパワーにはまだ限界があるので、しばらくの間は安全を見てPCも合わせて持参することになるのだろう。ただ予感としては、近い将来、業務のかなりの部分をタブレットのみでカバーできるようになると考えている。

Document To Go(有料版)というソフトを利用すると、ワードやエクセルの文書を修正できるし、互換の文書を作成できる。パワーポイントの文書の修正や作成もテキストに限定して可能である。ただ、このテキスト対応のパーポイント文書の作成だが、自分が使った限り、もう少しバージョンアップされないと、実用には耐えない感じがした。

常時携帯しているiPhoneという強い味方もいるので、PCを持参しなくても、タブレットの急な不調でパニックに陥ることはあるまい。途上国でもWiFi接続ができないという都市がなくなり、大抵のホテルでWiFi接続が利用できる。有線LANサービスのみを心配するなら、室内をWiFi化するための小型モバイルルーターを持ち歩けばいい。

Windows 95の登場から17年、タブレット端末とWiFiとクラウドサービスの組み合わせの便利さは、PCの世界で確実にパラダイムシフトが起きていることを物語っている。

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(26インチのテレビとつないだところ。タブレットの画面内容がテレビ側にも同じように映っている。)

先に述べたように、Stylistic M350のアドバンテージにminiHDMI端子が装備されている点がある。試しに自宅のテレビにつないでみた。テレビの画面いっぱいにタブレットと同一の内容が映し出された。

HDMI端子の付きのディスプレイを持っていたら、それを併用することで、タブレットは自宅のPC並みの便利な道具に変身するだろう。なお、ディスプレイがDVI端子付きならHDMI-DVI変換コネクタを利用すればいいはずだ。

このM350というタブレット、CPU性能を体感評価すると、ストレスを感じさせないぎりぎりの線か。テキスト文書作成のためにWindows版の秀丸エディター並みの使いやすいテキストエディターがほしいところだ。それにしても7インチというタブレットのサイズ、確かに使い勝手のいい、手頃な大きさではある。(2012.2.26 記)

十五年ぶりのミャンマー訪問 その一

過日、ヤンゴンとネピドーに出張した。数えてみれば15、6年ぶりのミャンマー訪問である。ヤンゴンの街は相変わらずクリーンで、街並みもそれほど記憶と異なってはいなかった。人々も相変わらず礼節があり、どこかおとなしい。今回も改めて気がついたのだが、ミャンマー人には肥満が少ない。デブっている東洋人は、中国人、華人、韓国人、そして日本人。みっともない話だ。

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(ヤンゴンの風景:ミャンマーの持つ潜在力がひしひしと伝わってくる街並み。)

ヤンゴンから高速道路を飛ばして5時間。新首都のネピドーには驚いた。高さのない森林の連なるだだ広い野原に省庁の局舎が点在している。ひとつの省から他の省の建物まで車で10分、20分と離れている。省の建物も道路側からは見えない。車なしでは仕事にならない街に造られている。しかし、外国人には長期であろうと短期であろうと不便はないようだ。ホテルは完備し、モールもできており、スーパーマーケットには必要な食材が溢れている。

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(ネピドーのスーパーマーケット:ときは春節、贈り物を買う華人系相手の商売で賑わっていた。)

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(ネピドーのスーパーマーケット:手前は香り米。外国人が食材や酒類で困ることはない。)

ヤンゴンではPark Royalという4つ星ホテルに宿泊したのだが、各国のビジネスマンや欧州からの観光客で盛況であった。JICAの広告塔の役目とかで、マラソンのゴールドメダリストの高橋尚子女史も滞在していた。一度見かけたが、思っていたよりも背も高く、細身で、すごく感じのよい女性に映った。JICAもいい女性を選んでいる。

いまは、自分が好きになれない言葉の〈民主化〉が始まり、アメリカの制裁解除が見え始めたことからのミャンマー詣で再開なのだが、その一人に自分がなっているというのも痛し痒しである。

これは余談だが、ミャンマー即軍事国家としてさも恐ろしげに喧伝されているが、自分などは、不用意に現軍事政権が交代したら、かつてのユーゴスラビアがアジアに再現するだけだと思っている。ミャンマーの軍事政権が問題視されるのは、この軍事政権が米国の意に沿わない軍事政権だからという面がある。ミャンマー以上の軍事国家が地球上にはあまた存在する。そのうち、問題になるのは米国になびかない国だけなのだ。今回はヤンゴンとネピドーと合わせて9泊したのだが、自分は軍服姿を一人も見てはいない。

ここ数年、カンボジアのプノンペンを含めて、多くのアジアの首都や大都市を訪問してきた。自分にもヤンゴンとそれらの町を比べることができる。ヤンゴンの印象を一言で述べると、潜在力のある町という印象である。その理由を明確にいうのは難しいが、街並みがそう思わせるのだ。この種の潜在力の高さはプノンペンでは感じない。HCMCでさえもそうだ。恐らくイギリス統治に遠因ありか。

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(Happyのチキン麺:確かにハッピーになる麺とビールの昼食だった。)

写真はHappyという麺レストランで食べたチキン入り米粉麺である。美味かった。いまの記憶は定かではないが、300円ぐらいの値段だったと思う。このレストラン、日本のラーメン屋と違い、格式があるせいか、頼んだ麺が出てくるまで缶ビール1本を飲み干すほどの待ち時間が必要である。

ヤンゴンの市民が集うレストランの食事は安価で美味しく、我々に違和感はない。インディカ種の長粒米のご飯に種々の煮物をかけて食べるのだが、言い表せぬ旨さがある。

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(旨い国産ウイスキーの2合瓶:背面の新聞記事にも注目してほしい。Thein Sein大統領とワシントンポスト紙のインタビュー記事が全面的に掲載されている。)

酒も豊富である。シャン地方などのワインもあるが、一般的には「ミャンマー・ビア」を飲むことになる。ホップの香りが薄い南国特有の軽い感じのビールだが、喉越しがよく旨い。ミャンマーはいま乾季。雨が一滴も降らない。この季節のよさもビールの味を引き立たせる。そして、忘れてならないのはミャンマー国産のウイスキー。これは旨かった。自分の好みにぴったりである。まろやかでどこか甘く、ストレートでとても飲みやすい。ポケットサイズ1本が120円ぐらい。ホテルに着いたら、近くのスーパーや食料品店でこれをまず求めてリラックスすることを薦める。ヤンゴンの街が感じさせる潜在力といったが、ミャンマーの持つ潜在力をウイスキーの味からも感じ取ることができよう。

最後にミャンマーの通信事情を少し付記する。ヤンゴンとネピドーの双方でインターネット接続上の不便を感じることはなかった。ホテルのフロントにいえば、無料でIDとパスワードがもらえた。ただし、Park Royalの場合、ゲスト一人当たり同時接続は一端末のみ。つまり、PCとiPhoneを同時に接続はできない。モバイルルーターを持ち込んでも、IPアドレスをひとつしかもらえず、APモードでの接続しか許されないので、一台の端末しか同時接続はできない。スピードは、300Kbps程度であった。有線でもWiFiでもつなぐことができる。一方、ネピドーのKumudra Hotelでは、プロキシ・サーバーのアドレスを教えてくれた。ブラウザでプロキシ・サーバーのアドレスを設定するとWiFi経由でインターネットにつながる。日中の速度は100Kbps程度。もっとも早朝には4Mbpsほどまで改善する。日本との時差が2時間半なので、早朝の利用がお勧めだろう。

どちらのホテルでもメールもSkypeも問題なく使える。Skypeはビデオも通った。格安のGoogle Mail電話(Google Voice)はまだGoogle側が対応していないという理由で使えない。Kumudraでは、メーラーがどうしても設定できず、Webメールの使用となった。

インターネットから見たヤンゴンの発達の度合いは、10年前のバンコクやハノイという感じである。モデムで接続する必要ない分だけ当時よりベターである。

ビジネスに欠かせない携帯電話。CDMA450のプリペイド付きSIMが購入できる。しかし、100ドルと高価で、使用期限も3ヶ月と短い。(3ヶ月刻みのようで、購入したSIMは、1月中旬の購入にもかかわらず、3月31日が使用期限になっていた。)対応する携帯電話機を持たない場合、100ドル程度で端末も購入することになる。ヤンゴンとネピドーで利用できるのでまあ便利である。(2012/02/05 記)

太郎に会った!

世の中には思いがけないことがある。

家内が先日あるショップで死んだ愛犬の太郎の写真を見つけたのである。アルバムなどからではない。ペットフードの表紙にである。

親は自分の子供となれば、その微妙な特徴から、自分の子かどうか一目で見分けることができる。愛犬とて同じこと。太郎とは13年近くも一緒に暮らしていたのだ。写真を見たとき家内は本当に驚いたそうだ。自分も帰宅して写真を見てすぐに太郎だと分かった。

口元、鼻の色、目の表情、毛を切りそろえた耳、全く太郎のそれではないか。キャバリアの耳の毛は普通はこのようには切らない。太郎は事情があって毛を切りそろえていたのだ。外側に張り出している下唇の肉も彼の特徴だ。異常ではないにしろ普通ではなかったらしい。

どうしてこの写真ができたのだろうか。散歩に連れ出した公園などで多くのカメラ好きの被写体になった。きっとそのときの一枚なのだろう。虎は死んで皮を残すというが、太郎は死んで写真を残したか。来年4月で彼が死んでまる4年。久しぶりに太郎との懐かしいよき日々の記憶が戻ってきた。

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何故かマスコミは大きく取り上げない。

米国の無人偵察機がイランで捕獲された。撃墜ではない。米軍最新鋭のステルスキラー「RQ-170センティナル」一機が完全なまま捕獲されたのだ。たとえていうなら、蝶々を昆虫採集あみで捕まえるようにである。

米国のショックは想像してあまりある。正直、手の打ちようがないと思っているだろう。責任問題も内部で発生しているだろう。しかし、機体を取り返すだけのためにイランを攻撃はできまい。機密の固まりのような無人偵察機である。米国の対応が気になる。

http://www.youtube.com/watch?v=vorWHmk38yE

最新電子機器の詰まった無人偵察機、いったいどうやって捕獲したか?ハッキングして、誘導したとイラン側は主張しているが果たして本当か。電波の錯乱空間をつくり、うまくおびき出したのだろうか。

それにしてもやるものだ。高度な技術力なくしてできることではない。こうしたことに関して我が国の自衛隊ははたしてどの程度の技術力をもっているのだろうか。こっちも気になる。備えあれば憂いなし。米国ばかりでなく、一度イランに勉強しにいってはどうか。(2011/12/18 記)

「嘔吐」の改訳

その昔「縮み思考の日本人」という韓国人の書いた本があったことを思い出して、Webで検索してみた。以下のようなサイトが参考になった。

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1188.html

この本のことを思い出したのには理由がある。日本人がますますミクロ思考になり、マクロ的にものごとを捉えることを忘れているのではないかと感じる頻度が増したからだ。東北大震災・福島原発事故から得られた教訓をもっともっと理念化して世界に発信する必要はないのか。普天間を含む沖縄の米軍基地の移転は沖縄だけの問題にとどめおくことではあるまい。日本の論調を聞いているとどうも世界とのつながりの中で思考する気迫に欠ける。我々の思考方法にも歴史的な背景があるのかもしれないが、務めて努力しないことにはアジアの孤児になってしまう。

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仏国の実存主義思想家サルトルの代表作「嘔吐」が近ごろ改訳されていた。59年ぶりのことだとか。写真は以前の全集版の「嘔吐」である。「嘔吐」で意図されたのは、実存の不安感と向き合うことだったと記憶している。その後この思想家は、マルクス主義との共存を模索し、アンガージュマン(仏語engagement、英語commitmentのこと。社会参加などと訳される。)を掲げ、社会の革新運動を展開する。「自由への道」はその軌跡だったはず。(もっともその内容はいまではうろ覚えもいいところだが。)

「変らずに生きてゆくためには、自分が変らねばならない(We must change to remain the same.)」とは、イタリア貴族の没落を描いたビスコンティの映画「山猫」の中の台詞である。かつて小沢一郎氏が口にして有名になった言葉だが、自分にはサルトルの思想の神髄もここにつきるような気がしてならない。

マクロ思考の話を出したが、日本が変わらずに生きて行くためには日本は変わり続けるしかない。自分には、棲み分けを軸に世界やアジアとの協調を模索することはそれほど矛盾することではない。しかし現実には、解決すべき課題は山積しているのか。アンガージュマンを忘れ、また政治に期待してしまう自分をみるのも情けなく、いらだちもつのる。

先日の大阪市長と大阪府知事のダブル選挙。KYな民主党の惨敗。既成政党離れの加速化――投票率が大きくアップしたのは、このことへの明確な意思表示だ。当然のことだろう。テレビに映る現首相の顔を見て最初に感じたのは、「何と目に輝きのない男だろう」ということであった。それにしてもこの民主党政権、日本及び日本人をいったいどこに連れて行くつもりなのか。

話は飛ぶが、IT関連で少し気になる記事を読んだ。ノートパソコンの使用台数と少子化は相関しているのか。少子化加速中の日本、この種の研究はどの程度進んでいるのだろうか。気にしない方がおかしい。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2843593/8152386

過日自宅の近くのレストランで食事をしたあと、そのレストランの入り口の上にあったツバメの巣がきれいに取り除かれているのに気がついた。「何にも分かっちゃいないな」とおもわず舌打ちしたくなった。古来、益鳥のツバメの巣は守ってやるものであり、それを壊すなど許されることではなかったはずだ。けっして大げさにいうわけではない。こんなところでも日本は壊れて来ている。

「書を捨てよ、町に出よう」(寺山修司)に習って、「IT端末を捨てよ、町に出よう」となぜかいいたくなってきた。(2011/12/04 記)

カンボジアの洪水

先週、カンボジアの知人からメールが来た。メールで見えてきたのだが、タイだけではなく、カンボジアの洪水もかなりの被害をもたらしているらしい。カンボジア政府の対応も不十分とかで、被災者への支援が行き届かないままだと知人は嘆いていた。

冠水したワニ養場から逃げしたワニに襲われ、人が喰い殺される事件まで起きているそうだ。

邦字紙には、「今年のカンボジアの水害は、全国で150万人に被害を及ぼし、死者247人、冠水した田畑60万ヘクタール、被害を受けた道路が2500キロに及ぶと」と出ている。(10月17日付の朝日新聞)

同日付の同紙には、「中国政府は、カンボジア政府に、医薬品や医療機器、簡易ベッド、毛布、蚊帳など、5000万元(約6億円)相当の緊急救援物資を贈ることにした」とあったので、もう少しWebで検索してみた。

11月3日付の「China-Asean Online」には、次のように出ているから、今回の洪水での中国政府のカンボジア支援は、計9.3百万ドル、すなわち約7億円に上る。

Cambodia on Thursday signed up to receive an additional flood relief assistance of 1.5 million U. S. dollars from the government of China in order to provide food stuff for flood victims. This amount is in addition to the initial aid of 50 million yuan (7.8 million U.S. dollars) that the government of China provided to Cambodian flood victims last month.

一方、「タイとカンボジアの集中豪雨による洪水被害を受け、日本政府は両国に5万ドルの緊急支援を実施する。コメなどを現地調達し、被災者に送る。農林水産省が10月 20日発表した」とある。(10月21日付の朝日新聞)

5万ドルとは約375万円のことではないか。しかも2カ国でだ。間違いではないかと思い、おもわずもう一度計算してしまった。

「国際協力機構(JICA)を通じ、2,500万円相当の緊急援助物資(浄水器,ポリタンク等)の供与を実施することを決定」(外務省のHP)しているそうだが、これを考慮しても、中国の支援総額と比較するとあまりに見劣りする。

お金だけ上げればいいものではないとか、中国の支援と日本の支援は異なってよいとか、いろんな声が聞こえてきそうだ。しかし、衣食住の足りていない人々が、お金をくれる人になびくのは世のならい。日本の影響力がカンボジアから急速に削がれていくのもむべなるかな、という、またしてもの感じのするできごとに見えた。

(2011.11.20 記)

久しぶりのプノンペン

ようやくブログを更新する気になった。3.11の東北大震災で気持ちが萎えてブログを書く気など起きなかったのだ。大震災の被害の大きさに驚いたこともあるが、その真の原因は福島の原発事故にある。この原発事故が我々の未来の時間を盗んだというような声があったが、そのとおりだと思う。直接の被害を被ることのなかった自分らでも未来という時間が確かに盗まれた感じがする。この大震災そして原発事故は、日本及び日本人の持つあらゆる面での脆弱さや抱える問題の深さを露呈させたというのが印象。「想定外」の大合唱、学者の無能さ、政府の詭弁、政治の劣化、原発の非常電源設備の施設設計技術の貧困――取り上げればきりがない。

やるせない中で思い出す唄がある。鶴田浩二が中年ヤクザの心情を吐露するように歌ったあの唄だ。

「傷だらけの人生」(作詞:藤田まさと/作曲:吉田正/編曲:吉田正)

何から何まで 真っ暗闇よ

すじの通らぬ ことばかり

右を向いても 左を見ても

ばかと阿呆の からみあい

どこに男の 夢がある

「傷だらけの人生」は1971年(昭和46年)のヒット曲だった。70年安保の翌年のことである。綾小路きみまろの台詞ではないが、あれから40年。隷米的状況は本質的に何にも変わっていない。しかし、この島国の退歩や劣化はよく見えるようになった。ばかがどの政党で阿呆がどの政党か、子供でも想像できる。

二ヶ月ほど前に、「寺山修司全歌集」が講談社学術文庫から出た。渋谷に出たついでに購入したが、文芸本を買うのも久しぶりであることを思い出し、ここ何年かネットの毒に犯されている自分を反省した。

マッチ擦るつかの間に海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや

戦慄が走る。1957年の歌だ。太平洋戦争末期に戦死した寺山の父親の生涯が投影されているとのことだが、この歌が自分に語りかける問いかけはますます大きく深い。

本の表紙や帯などは購入後すぐに捨ててしまうのだが、今回はそのままつけてある。その昔渋谷の喫茶店ルノアールで見かけたことがあり、偶然目が合ったときに見せた、どこか恥じらうような彼の顔を思い出したからである。

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機会があって一年半ぶりにプノンペンを訪問した。今年6月中旬のことである。変化は生じていた。街並みがこぎれいになり、人々もこざっぱりし始めた。空港のお土産屋が全面的にリノベーションされていたのも意外だった。久しぶりの訪問で、何人かのカンボジア人の知人たちにも会った。駆け足の訪問であったこともあり、感激するような再会の場面もなく、結局、カンボジア人たちからは相変わらず援助頼みの話を聞く旅になり、この国も少しは変わらなければと思わざるを得なかった。

プノンペンの物価の値上がりは相当なようで、宿泊したホテルも2年前より20ドルほど値上がりし、レンタカー代も一日当たり27ドルから40ドルへと、1.5倍ぐらいに跳ね上がっていた。(2011/11/13記)

松田町の河津桜

先日、京都大学の入試でカンニング事件があった。不正を働いたとして予備校生が逮捕されている。この事件を巡って、逮捕が妥当であるとかないとか、いろんな意見が出ているが、何故こんな大騒ぎに至ったかという理由だけは単純なように思える。不正を取り締まる監視体制は万全だという前提ありきで出発したから話が大げさになったのだ。カンニングする受験者は必ず存在するし、万全のつもりの監視体制とてスキはあり得るという常識的な見方があれば、ITを使おうが、使うまいが、このような異常な展開にはならなかったはずだ。

逮捕の是非を論じるのが目的ではないので、次に移るが、どのようにしてネットにアクセスし、書き込んだかが話題になっている。そのひとつの方法として、問題用紙から当該箇所をOCRソフトで読み込んでサイトに投稿したのではないかという指摘があった。もちろん、OCRソフトが組み込まれたスマートフォンの使用が想定されていた。そんなに上手くいくものかという疑いもあり、iPhoneにOCRソフトをインストールして実験してみた。東京新聞のサイトからコピーした文章をワードに貼り付けてiPhoneで読み込んでみた。結果を次に示す。

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(上記写真のOCR読み取り結果)
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受ハ亡ア反到端腕固∩ 閥」力幅剖更 中割L官諸叫国辺で屯 伽
2011年3月6日 19時由分⇔  
【トリボリ共同】リビァ北束剖などを制圧した反体制派がっ<る「国民評議会」は ⌒
5日 本拠地のベンガジで初会台を開き、重索、政治両面を続括し、事実上、暫定政 ~ ̄
権の内開となる「危鯉管理委爽会」を投謄.元外交gら3^が委員に任命された.ま ^
たカダフィ政権側を空燎するょう外田愛に呼び魁けた.ロィター通僧などが伝えたバ せ

使い方に熟達していないのと、読み込み方にも工夫が足りないのだろうが、上手く変換できていない。今回のこの試用だけでいうのもおこがましいが、精度の高いOCRソフトを利用したとしても、OCRによる方法は短時間にカンニングするのには適していない感じがする。

今回のカンニング事件、社会に与えた衝撃もさることながら、改めてITやネットの使い方を論ずる切っ掛けにはなっただろう。また、正、不正と関わりなく、ネットは便利なものだということが再認識されたことだけは間違いない。それにスマートフォンはOCRソフトまで使えるという高機能さまでも知られたはずだ。

小田原の近くに松田町がある。いまこの松田町に伊豆の河津町から移植した河津桜が咲いている。

http://town.matsuda.kanagawa.jp/

http://www.town.kawazu.shizuoka.jp/kankou/flower/sakura/sakura.html

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河津桜の花は、ピンクが強く、花びらがすべて開かないのか、染井吉野と比べるとあでやかさにおいてかなり劣る。しかし、早咲きの桜ということもあり、それはそれなりに楽しい花見ができる。自分も家内と一緒に昨日松田山に花見としゃれ込んだ。陽気もいくぶんよくなったとはいえ、まだまだ肌寒い。しかし、松田山は人だらけ。桜もこれだけの人が集まるのではその期待に応えないわけにはいくまい。けなげに咲いていた。桜の木の枝にたくさんのメジロが群がり、飛び回っていたのも印象的だった。この日は富士山もくっきりと眺望できたのだが、低機能のデジカメと低レベルの技量のせいで霊峰をきれいに収めることはかなわなかった。(2011/03/06 記)

高速起動のパソコンOSが公開

Web閲覧専用の軽量OSであるSplashtop OS(v1.0)正式版が無償公開された。無料ソフトである。

http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20110228_430105.html

Windowsからインストールできる。昨晩、Win7機に実装して試してみた。ファイルサイズも思ったより大きく、ダウンロードに時間が掛かったせいか、インストールに20分ぐらい要した。

インストールしたPCを起動すると、ローダーにSplashtop OSが追加されているので、それにカーソルを合わせて起動すればよい。立ち上がって使えるまで約12秒。確かに速い。ただし、これは有線LAN接続の場合。無線LANではネットへの接続に時間が掛かり、約35秒後に使えるようになった。なお、同一機をWin7で使用すると、起動して使用できるまで75秒ぐらい掛かる。

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このSplashtop OS、Webブラウザ(Chromeのカスタマイズ版)だけの機能に限定されるが、日本語入力もできるので、時と場合によっては使い勝手が出てくるだろう。二つだけ苦言を呈すると、まず、(1)日本語フォントが汚い。(2)アプリとして、せめて軽量なテキストエディターぐらいバンドルしてほしい。フォントを入れ替えるための簡単な設定がないので、通常はそのまま使用するしかないのだろうが、商用フォントとはいわないが、この汚いフォントが改善されないと、自分が利用することはないな、と感じた。(英語国民がうらやましい。英文フォントでは綺麗なWeb画面を観ることができる!)まあ、こうはいっても、インストールしておいて邪魔になるものでもないので、持ち運ぶノートPCにはお勧めかもしれない。(2011/03/01 記)

長期独裁政権とは蓄財組のことらしい

日頃本ブログで政治談義を過激にやることは遠慮している。ただあまりにお粗末な政治状況を毎日見せつけられるものだから、ときどきどうしても一言ぐらいいいたくなる。

政局にするのはいかがなものかといいながら、与党、野党、マスコミがこぞって毎日朝から晩まで「政治と金」の話だ。しかし、この「政治と金」、いってることがみみっちい。もちろん、比べるような筋の話ではないのだが、ムバラク一族が持つスイスの口座や英ロンドンの不動産などの資産の合計は、約5兆8千億円と推定されるというではないか。スイス国立銀行のカダフィ一族の資産とて550億円だそうだ。思い出したが、チュニジアのベンアリ一族は1.5トンの金を持ち出したと新聞に出ていたと記憶している。(いくら何でもこれは眉唾だろう。)ジンバブエの独裁者ムガベなどは世界屈指の億万長者のはずだ。こんな巨額、どうしたらため込めるのか。これが本当の「政治と金」だといったら、天から「喝!」が飛んでくるか。

山本七平の著作に『「常識」の非常識』(日本経済新聞社刊)がある。そのなかに「法と倫理の間」という項がある。「政治倫理法」の制定に関するコラムである。「政治」「倫理」「法」という、それぞれの定義が難しいものを簡単に一体化してしまう日本の空気について、それを可能にする伝統的背景に古来からの中国の影響を強く受けてきたことがあるとして、外来の思想が来ると「掘り起こし共鳴現象」を起こして、中国の専制政治の基本的な考え方が復活してくることもあり得ると最後の方で示唆している。「政治と金」を巡る日本の政治の混乱、欧州人にはきっと謎だろう。西欧的思考では理解できない、「政治」「倫理」「法」が簡単に一体化してしまう空気の国の出来事だからだ。

2月24日の森本毅郎スタンバイ(TBS)で、ゲストの月尾嘉男東大名誉教授がおもしろいことを指摘していた。北アフリカ・中東から広がっている民衆の抗議活動、政権が倒されたり、危機に立たされたりしている国は、報道の自由が制限され、政治の腐敗度が高く、長期政権が統治しているところで、なおかつ、インターネットの普及は低くても、携帯電話の普及が急激な国だとの指摘だった。単純化して長期政権と携帯電話の普及が急激な国といってもいいだろう。そうすると政権が危ない国はどこだ?アジアでもいくつかの国の名前が挙がるはず。それにしてもこの島国は、インターネットの普及率は高く、携帯電話の普及も急激ではなかった。ましてや長期政権など存在したこともない。ということは、何も起きない?しかし、グローバルの時代、中東発の大きな変革のツケはしっかりと払わされるのだろう。

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iPhoneをair mouse化するMobile Mouseというアプリを使ってみた。先日無料化されている。これを使うと、iPhoneを同一無線LAN内のPCのair mouseとして利用できるようになる。プレゼンテーションに便利だろう。写真のように、iPhoneからPCのPowerPointにテキストを打ち込んでみた。(今回、なぜか日本語ではうまくインプットできなかった。もう少し原因を調べる必要あり。)マウスの機能だけでなく、完璧にリモート端末としてPCを操作できる。iPhoneのジャイロ機能を利用してのリモート端末化もできるようになるようだが、まだこれは試していない。来週のお楽しみだ。それにしてもいろんなことを考える人たちがいるものだ。こうしたことを可能にする技術にも敬服するが、アイデアを創造する人たちにも感服する。(2011/02/27 記)

カンボジア内戦の負の遺産

カンボジアで見聞きしたことでこころの奥底まで残っているのは、どうしても65年から93年まで続いた内戦の傷跡の深さに関連することである。

かなり前のことだが、教育分野で働いていたJICA専門家をプノンペンの教育省に訪ねたときに聞いた話を思い出す。あるときその専門家がカンボジア人の成人に尋ねた。「40歳の人にはこの薬を5錠、30歳の人にも5錠を与えるとしたら、35歳の人には何錠与えればいいですか?」「分らない。」これが答だったのだそうだ。この話、前にも書いた記憶があるし、いまでは年齢や薬の量も正確だという記憶もないが、類推がなぜか出来ないということは確実に覚えている。特定の人たちに見られる現象ではないことが深刻だというような話だったとの記憶がある。話を聞いて、これは学校教育の問題ではないな、というのが、そのときの自分の印象だった。少年時代の環境や家庭教育が相当絡んでいると思ったのだが、教育の専門家ではない自分には真の原因がどこにあるのか尋ねようもなく、長く続いた過酷な内戦の影響がもたらしたある種の歪みではないかと、それこそ類推したのだった。

カンボジア人の気質で気づいたことがある。いや、自分の知り合ったプノンペン人の気質と正確にいうべきかもしれない。彼らは、自分たちに比べて行動様式が子供っぽいような感じがする。もちろん、これは私見である。素朴だというのではない。天真爛漫というのでもない。もちろん、幼稚だというわけではない。どこか独りよがりで、弁証法的な対話が成立しにくいのだ。我々日本人にもこうした気質の人々は見いだすことができるが、その割合は日本人以上だという感じがする。そして問題はこの先にある。滞在の長い邦人から、「カンボジア人と関係が一旦こじれると修復不可能だから気をつけろ」とよく忠告された。自分も一二度経験したが、こじれた関係の修復は確かに難しい。感情が先に立ち、ロジックが通りにくい。難しい世界が待っていたが、案外これも、彼らの気質に根ざしたもので、内戦の負の遺産の一部ではないかといまは勘ぐっている。

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クメール・ルージュが残した負の遺産は統計上もはっきり出ている。上のグラフの丸で囲んだ部分のへこみが意味することは、この世代の親の世代で、子をなすことができず、多くの人たちが死んでいったという事実と、この親の世代は現在組織のトップや管理者となるべき世代なのだが、その対象人口が小さい。すなわち、この年代層の人口が小であることは、総体として社会における指導者層のレベルの貧困につながっている可能性が高いということである。クメール・ルージュは、インテリの抹殺を意図し、眼鏡をかけているだけで捕えて虐殺した。まったくの蛮行。虐殺から40年近く経過した現在も、政治や経済の発展に与えた影響は依然として甚大であると考えた方が自然で、かつ文化の面でもこの負の遺産が大きく寄与してしまっている。

最後にIT関連の話題をひとつ。NECが注目したい製品を発表した。LifeTouch NOTEという、Mobile Gearの後継機のようなネット端末である。ノートパソコン、PDA、スマートホーンの中間に位置するようなAndroid 2.2搭載機だ。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/20110218_427641.html

必要なとき、さっと端末を起動させて、メモを取ったり、メールをするのに最適な工夫が凝らされている。日本語入力はAtok。3月10日の発売。久しぶりに買ってみたいデバイスと思った。パソコン保有者でも、衝動買いできる価格設定を検討したと記事にある。NECもやるではないか。思い出したのだが、富士通が数年前超小型ノートパソコンを出していたはず。これにSSDメモリとAndroidを実装すれば、はたしてどんなものだろうか。ドライバの開発も必要だろうが、うまくいくような気がしてならない。なぜ出ないのだろう?http://pr.fujitsu.com/jp/news/2007/05/16.html

日本の誇るライバル同士の二社、社風はやはりどこまでも異なるようだ。 (2011/02/20 記)

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